マークさん
27歳 オーストラリア出身
今回お国柄特集は、オーストラリア。来日4年目、メディア関連会社に勤めているマークさんに「オーストラリア人と仲良くなる10の心得」を教えてもらいました。

1. オーストラリア英語を覚えましょう
MARK:オーストラリア英語(オージー語)を覚えればより親近感がわくようです。例えば、「ギダイ」 (Good day)、「ハウズィゴゥイン」(How’s it going?)、「ハワヤメイ」(How are you, mate?)、「ヨウライ?」(You all right?) といった感じで、それぞれオーストラリア英語的に発音するとそうなります。これらの挨拶語は頻繁に使われますので、ぜひ使ってみましょう。
特に、「メイ」(Mate) に関しては発音は、少しおおげさですが、100万以上、「メイトの発音」だけで映画が撮れてしまうかもしれません。加えればそれで会話が成立してしまうこともあります。それぞれの言い方で、全く違う字幕が出るでしょう!
例えば、ほがらかに「メイ」(Mate) というと、「元気かい?」という意味合いになります。若干脱力しながら “Oh, what the hell, mate”というと、「勘弁してくれよ。」というニュアンスの意味合いがでます。
あと、とても古い言い方になってしまいますが、「ブロークス・アンド・シーラ」(Blokes and Shella)という言い回しもオーストラリア英語ですね。「男性と女性」という意味です。六本木の「アウトバックステーキハウス」というオーストラリア料理レストランがあるのですが、そこのトイレのドアに書かれていますので、行った際には見てみてください。
また、最近は何でもかんでも最後に、”O”「オー」を付けるのがはやりです。「スモーコー」(Smokeo)は「 タバコの休み/一休みしようよ。」という意味や、「ブレッソ」(Breatho)は 飲酒運転取り締まりのアルコールチェックする検問場所という意味で使われます。
2. お互いを”Mate”として尊敬しつつフレンドリーに
KEIKO:私のプライベートでは、酔うと豹変するオーストラリアの方々をときどき見かけますが...でもビジネスシーンにおいて、オーストラリアの方々はどのような特徴がありますか?
MARK:ビジネス上においては、日本の様な縦社会ではなく、横のつながりが強い社会です。
オーストラリアは、ホワイトカラーではなく、元来肉体労働者が主体となって発展してきた歴史があります。したがって、仲間意識や横のつながりが強い傾向にあると思います。まさに、”Mate”という言葉で、上も下も横も繋がっていますので、少しでもボスのように振るまったり、上下関係を意識した印象を与えると逆効果です。お互いを、”Mate”として尊敬し、フレンドリーに接しましょうね。
そしてアフター5はビールを囲んでの交流です。大きなオフィスビルの一階には必ずといっていいほどバーがあります。就業終了時間の15分前にはもうカウンターの前に並んでいる人々も多くみられます。
みんなが楽しみに待っている金曜日は、とても盛り上がります。もともと直射日光が強く暑い気候ですので、灼熱の金曜日の午後4時ぐらいになると、社内には「今日はもういいかな!」というような空気が流れはじめ、ちょっと早めにビールを求める長蛇の列が発生します。ビールを冗談で「聖水」と呼ぶ人もいます。
KEIKO:日本の飲み会のように、ついつい上司の愚痴をいってしまう、というふうにはならないそうですね...また、日本では上司の話をする場合は、給湯室やトイレや喫煙室での「井戸端会議」が一般ですが、オーストラリアどうですか。
MARK:オーストラリアの人は、勤務中から上司と頻繁にコミュニケーションをとっている人も多いです。また、仕事にあきてくると、おもむろに席を立ち、周りの同僚たちにコーヒーや水を飲むかと誘いながら、何人かを雑談のために席を立たせて、それから30分ほど仕事に戻ってこないという時間があります。
3.ビールとワイン、どちらが好き?
MARK:炭坑や農場などいる肉体労働派には、何はなくともビールと決まっています。ビール腹もオーストラリアでは男の勲章です。一方、都会派は、ワインや炭酸系アルコールを好む傾向がありますようにおもいます。好みは人それぞれですが。
4.タフなのには理由がある
MARK:オーストラリアで危険なものは、なにもナイフなどの凶器だけではないのです。オーストラリアには、大型動物、天災、自然、そしてありとあらゆる毒を持った生物が、日本人のみなさんが想像する以上に生息しています。もちろん多くは「アウトバック」(Outback)と呼ばれる郊外の大荒野/砂漠地帯でのことです。みなさんエアーズロックの情景はイメージできますよね。
一般家庭でも、オーストラリアの網戸は頑丈にできています。日本の網戸は、蚊と蛾などの昆虫の侵入を阻止する軽い素材でできていますが、オーストラリアの網戸は鋼鉄製ですので、毒蜘蛛やリザードやサソリ等の侵入を防げます。これがない家はありませんよ。
僕は今までに生命の危険を感じるほどの怖い経験はありませんが、ヘビはいちばん怖いです。Snakes, mate!って感じです。
以前、郊外の砂漠地帯を家族でドライブしていた時に、父親が突然急ブレーキをかけました。なぜなら路上にとんでもなく大きいヘビが横たわっていて、それをひいたのにバックミラーにはうつっていない...ということは、ヘビが車体の下にからまって、車から降りようと足を伸ばした瞬間に絶対噛みついてくるとおもった私の父は、「全員動くんじゃないぞ!」と。車内に緊張が走るなか、父は車から離れるために、できるだけ遠くまでジャンプしてゴロゴロと転がり...
KEIKO: そんなお父さんは見たことないですね。
MARK:結局なにもいませんでした。
KEIKO: オーストラリアで父親になることは、ハードルが高そうですね。
MARK:そうですね。私はとにかく小さい頃から「DIY」(Do It Yourself)の精神を奨励されました。
免許を取る前から、車のパーツの変え方、パンクの時の修理の仕方、ジャッキやチェーンソー、大木が倒れてきたとき、毒がある昆虫や動物を対処するとき...ありとあらゆる困った時の対処法を徹底的に教え込まれます。フランス人が、女性の扱い方について教育されると聞きましたが、オージーは大自然の中でいきていく術を教え込まれるのです。
昔、スティーブ・オーエンという「クロコダイル・ハンター」がいましたが、残念ながらエイに刺されて亡くなられました。そういう危険なことも実際に起こる世界なのです。
5.カンガルーは危ない
MARK:注意しなくてはならない動物はカンガルーです。困ったことに、あえて車に突進してくるカンガルーもいます。目の悪いカンガルーは、ヘッドライトで目がくらみ立ち往生してしまい、そこで車との衝突事故がおこります。カンガルーにはかわいそうですが、事故では、車の方も廃車するほど衝撃を受けます。カンガルーの足がフロントガラスを蹴破ってくる事故もあります。
というわけで、オーストラリアには車のバンパーに搭載する「カンガルー・バー」なるものがあります。時速150キロを超して走行しているときにカンガルーと衝突を起こした場合、車が走行不能になると運転者の人命に関わるので、そうした状況下でも自動車の損傷を最小限にするための車のバンパーです。様々なクオリティーがあります。しかし、アウトバックだけの生活ではありませんので、このバンパーを装着したまま、町中で通行人と衝突してしまった場合、どんなに低速でも被害者は重大な衝撃と損傷を受けます...
6.オーストラリアの中にあるもうひとつの独立国?!
MARK:ありますね。「ハットリバー王国」(Principality of Hutt River)というところです。もともと、農夫だったひとりのおじさんが、オーストラリア政府が小麦買い付けを制限する政策を採決した際に、頭にきて勝手に独立を宣言。今現在、親族20人を国民として国を治めています。最近は穴場旅行先として人気とか。おじさんは自分のことをレオナード1世とし、国王なのにイミグレーションの事務などの雑務で、忙しい日々を送っているそうです...
7. オーストラリア人とビーチ...
MARK:オーストラリアの居住地は、ほとんどが海岸沿いに位置しています。なので浜辺や海岸で楽しむビーチカルチャーが発展しています。特にクイーンズランド(オーストラリア北東部)は、高温多湿で日本の気候によく似ています。学校も浜辺にある事が多く、学生たちは、よく放課後に海でサーフィンをしています。水文化はとても生活に根付いています。様々なサーフィングのブランドも充実しています。
ビーチバレーはとくに有名ですが、イギリスの影響でビーチクリケットというスポーツもありますよ。また離れ小島の美しい島や珊瑚の海がたくさんあるので、海が好きな人にとってはとても素晴らしい場所です。
8. みんないっしょに「オジオジオジ、オイオイオイ!」
KEIKO: もはや国歌ですよね。
MARK:サッカーでもオリンピックでも叫ばれます。3人オーストラリア人が集まればそう叫ばれます。そして数杯のビールを加えれば、声がより大きくなります。
(注) 「オジオジオジ、オイオイオイ!」(Ausie, Ausie, Ausie, Oi, Oi, Oi) - 日本サッカー代表を応援するときに、手拍子をしながら「ニッポン!ニッポン!」という掛け合うようなものです。
終わりに・・・
いかがでしたでしょうか?このコーナーで取り上げられた情報やそれに対する見解は、あくまで個人的な意見によるものです。もちろん私たち日本人が各々違うように、オーストラリア人も個人によってそれぞれ違いますし、逸話の諸説ありますが、細かい事は気にせず、気軽に国際交流する雰囲気でお読みいただけましたら幸いです。
次の国もお楽しみに。
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