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となりの国際人:不動産業界 Real Estate Japan アダムさん

22, August, 2011Persons

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アダム・ジャーマンさん カナダ出身 不動産ポータールサイト「Real Estate Japan」マネージャー

本日の「となりの国際人」は、日本で唯一の英字不動産ポータルサイトとして、国内外からのアクセスをのばしています。来日から8年、マネージャーとしてチームを統括しているアダムさんの日常に注目してみました。

EC: 自己紹介をお願いします。

こんにちはアダムです。日本では8年間生活しています。カナダの大学卒業後、アジアで生活したくてどこの国にしようか考えていました。

当時は漠然と、韓国や日本や中国、様々な国で英語の先生として最初はスタートし、それから、徐々にその国になじんでいこうと考えていました。なぜならば、日本企業の方が外国人採用に厳しいというイメージがありましたから。だけど実際には、韓国の企業に不採用をもらい、日本企業から内定が出たことに驚きました。

英会話のジオスでのスタートでした。

アジアを選んだ理由としては、生活がチャレンジングだという事が目に見えていたからです。まるで言葉が分からない国では、日常生活の中でも、例えば「この洗剤は洗濯用の洗剤なのか食洗機用なのか… 」、洗濯機のボタンのサインは…  全くもって『?』でした。そういう日常の楽しいアドベンチャーを楽しんでいましたが、多分若かったからできたのだろうと思います。

わざと日本に来る前には、日本についてなんの勉強もしませんでした。驚きを楽しむ為に!

待ちに待った来日、最初から東京のド真ん中へ降り立ちました。

日本へ行く前にジオス社が、「勤務地は、関東、関西、九州だったらどこが良いですか」とリクエストを聞いてきましたが、どの地域でも生活してみたかったので、「どこでもいいですよ」と答えた所、「じゃあ、九段下でいいですかね?」と本部の担当者。

地名に関してもまっさらな状態であった僕は「Ku..Kudan? What?」と思う程度でしたが、来てビックリ、これぞ東京のど真ん中、グランドゼロの都会に投入されたんだなと実感しました。

ジオス社で数年勤務した後は、全くの別業界「Tokyo Apartment.com」という不動産ポータルを運営する企業へ転職しました。

 

EC: 不動産への転職でしたが、いかがでしたか?

27歳での新たな挑戦でした。不動産については全くの初心者でした。日本の生活に飛び込んだ時のように、走りながら学んで行くぞという自信はありました。

なによりも、日本で本当のビジネスに身を置きたかった事が大きいです。 きちんとしたビジネススキル、ビジネスで通用する日本語力、敬語、そしてもっと日本の企業文化を吸収したかった時期でした。 先生時代には、一日中英語を話し、日本語も会話レベル程度であったため、少し物足りない気がしていました。

僕は良く天性の「営業タイプ」だと言われますが、自分ではそうは思っていません。ただ、大事にしている事は、人に営業をする上で、その商品について人一倍研究し、良さを伝えていく事にウェイトを置いています。

不動産業界に飛び込み「賃貸」から始めました。とても枠組みやルールがはっきりしていると言う点では、取り扱いやすい商品でした。 ビジネススキルと日本語を学びながら、更に他の事も平行して学んでいく事は、僕にとって大きな喜びでした。

その後「リアルエステイトジャパン」(以下REJ)のマネージャーとして現在に至っています。

 

EC: REJについて詳しくお聞かせ下さい。

REJは日本で最初で最大の英字不動産ポータルサイトです。国内/海外の投資家やバイヤーに向けてあらゆる不動産情報を発信しています。

賃貸情報、売買情報、オフィス情報、投資情報等、多岐に渡る情報が掲載されているので、日本の不動産企業が海外市場へ参入したい際に役立つほか、日本在住の外国人コミュニティーでの数少ない情報源となっています。また、海外投資家が日本のプロパティーを購入する際の物件情報収集にも役立っており、国内外の不動産情報の架け橋として活躍しているポータルサイトです。

今まで海外へ目を向けたくても出来なかった日本のエージェントや、日本語が解らない海外の投資家の為に様々なサービスを提供しています。例えばバイリンガルブローカーアシストシステム(英語仲介サービス)や、今一番ホットな不動産情報に関して、「ウェビナー」というビデオ中継で配信するオンラインセミナーは高い人気を集めています。

 

EC: チャレンジングな事はなんですか?

一番の挑戦は、日本の不動産業界はとても長い歴史を持っているということです。同時に、他の業界とは比べ物にならないほど、グローバル化とはかけ離れていて、ずっと内向きであったと言うことも挙げられます。この文化や業界の歴史を深く理解する必要があります。

リーマンショック前は、日本の不動産に強い興味を持つのは超大手投資銀行がほとんどで、個人投資家はあまり目立ちませんでした。

リーマンショック後、 海外駐在員は次々と帰国せねばならず 一番の痛手を受けたのは、都心のトリプルAのロケーション(港区、目黒区等の高級住宅街)にある高級賃貸でした。売却の方も痛手を被りました。買い手がつかず、銀行も貸し渋りで完全に止まった状態でした。

その状況下でREJは日本と外国との架け橋として、マーケットに風を吹かせました。この不景気な時期にも、サイトのアクセスは順調に伸びていることから、日本の不動産は海外の投資家にとってまだまだ魅力的に映るようです。やはり最大のチャレンジは、海外からより詳しい情報を求める外国人ユーザーと、内向きの国内不動産会社をどう上手につなげていけるか、インターネットというツールを使って解決していくことでしょうか。

 

EC: 不動産に飛び込みたい人にメッセージを!

あなたが外国人の場合、日本人向けにプロパティーを日本人と競合しながらビジネスするのは大変です。それよりかは、日本のプロパティーを外国人向けに売るなど、ニッチを狙った方がずっと賢明だと思います。

そして成功したければ、いつも自分を「ブリッジ」と考えましょう。橋には2つ袂(たもと)があるように、バランスのとれた思考力や姿勢が必要です。

一つは外国人であること、外国人の気持ちがわかること。たいてい日本の不動産業界はルールや厳しい条例が多く、取っ付きにくいと思われています。皆さんの思う以上に外国人は不思議がりますので、それを根気よく説明していく力を付けましょう。

一方で、その厳しい条例が何故あるのか学習し、理解を深めないといけません。その為には、日本語を始め、ビジネスカルチャー、自分の考えをまとめて説明する力、が必要になります。

バランスと個人のブランドを磨き上げ、人とのつながりが特に重要な不動産業界で生き抜いていってください。

 

EC: ありがとうございました。

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